記憶に残っている、あの日
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
それは、小学4年生の時だったか、まだじいちゃんが元気で軽トラックを運転していた時の話。
どうしても欲しいゲームソフトがあり、近くにある唯一のゲーム屋は売り切れ。隣町のゲーム屋に自転車で行くには遠すぎるため、じいちゃんに何とかお願いして軽トラの荷台に乗せてもらい(助手席は農作業道具で一杯だった。)隣町へ。
隣町のゲーム屋を数件巡ってようやく購入。気づけば周りは真っ暗で、帰ってきたら両親が「どこ行ってたん!?」と怒ってた。
じいちゃんは一言「わしがついていたんだ。文句あるのか?」と静かに凄み、それ以上のお咎めはなかった。
後で言われたのは
「荷台に長いこと乗せてすまんかったな。でも景色が綺麗で風が気持ちよかったやろ?今度は星とホタルが見えるとこ連れて行ってやる。風邪引くなよ。」
こんなじいちゃんになりたいなぁと今でも思っています。
まぁ荷台に子供乗せて走ってたら、今は警察に止められますがね。
当時も割とやばかったんじゃないかと思うんだけど‥
最後に
購入したのは
アーケードが大人気でホント店頭になくて、買った私の家にはしばらく多くの友人達が遊びにきてたわ。
ありがとうじいちゃん。